わたしは社会人1年目に心身ともに体調を
崩していた時期があります。
その会社はとにかくいついかなる時も
笑顔を絶やさないで接客をする、
という社風でした。
相当体に応えたのか、
その後二年間は引きこもり、
心も体も驚くほどにボロボロになりました。
日常生活を送れなくなり、
立てなくなってしまい、
その後ずっと寝たきりでした。
よく巷では鬱になると
体に鉛がまとわりついた、
などと表現されるようですが
わたしの場合それに加えて
大きなタイヤを二個
引っ張っているような体感でした。
相当体が重かったのを覚えています。
最寄りの本屋さんへ行くのも
とんでもなく遠いように感じたほど、
本当にあらゆるところが蝕まれていました。
わたしが今勤めているところでは
当時ほどではなくとも、
笑顔、としきりに
言ってくる方がいらっしゃいます。
やろうと思えばいくらでもできるのですが
過去のようになりたくないので
今は本当に言うことを聞かず
ノーマルの顔を貫いています。笑
ここでとことんやってしまうと
やりすぎてしまうのが
わたしの性格なので、
また昔のように戻らないように
心がけなくてはいけません。
むしろやりすぎてしまう性格は、
時に危険な方向へ傾きます。
それもあり笑顔を強いられるのが
今はとってもイヤです。
そもそも笑顔とは本当に笑いたいときに
笑うものであり、
無理につくるものではありません。
当時を思い出すだけで怒りが溢れて
タイピングを打つのが強くなります。笑
確かに笑っていた方が
はるかに印象はよく、
いろんな方から褒めてもらえて
いいと思います。
接客は真実の自分ではなく
演じている自分なので
確かに笑顔も演じるという意味では
合っているのかもしれませんが、
演じすぎて自分の心と体を壊すのは
本末転倒であり、
本来の自分が壊れてしまったら
演じることさえ
できなくなってしまいます。
そんなのが本当にこの世の中に必要で、
本当に大切なことなのでしょうか?
本当に合っているのでしょうか?
そのような環境に身を置くと、
やる気のない接客を
自分が受ける側になった時、
その人のことが許せなくなります。
だって自分は頑張っているのに、
他人はやる気なさそうにしてても
許されるなんてやっぱりおかしい。
となってしまいます。
いつもの勤務でそんなことを
思っているわたしですが、
ブログでは笑わなくても
誰にも何も突っ込まれないので
とっても楽です!
余計なところに体力や労力を注ぐのは、
やっぱり不要だと感じます。
綺咲 茜